パーキンソン病Part2【振戦】
- 優人 鈴木
- 2023年6月18日
- 読了時間: 6分

前回のパーキンソン病の記事では、「パーキンソン病とは何か?」について大まかな概要を紹介しました。
その記事の中でもあったようにパーキンソン病には代表的な症状がいくつかあります。
今回の記事では、それら代表的な症状のうち【安静時振戦】について詳しく見ていこうと思います。
最後には、僕が訪問マッサージの現場であった体験談も記そうと思いますので、気になる方は最後まで見てみてください。
パーキンソン病の代表的症状

安静時振戦・・・安静時に手足が震える
無動・寡動・・・身体の動作が遅く緩慢になる
筋固縮・強剛・・・筋肉が強ばる
歩行障害・姿勢反射障害・・・バランスが悪く転びやすい
〈振戦〉
まず、「振戦」には種類があります。
本態性振戦→腕や手に多く、首を頷いたり、横に振ったりするような動き
安静時振戦→何もしていない時に勝手に震える
企図振戦→何か動作を行う時に震える
本態性振戦
これは神経系の異常が原因。
どの年齢層にも起こりますが加齢と共に多くなるため「老人性振戦」とも呼ばれますがそれは間違いです。
パーキンソン病やパーキンソニズムと似ているので誤診されることもありますが、見分け方として、本態性振戦の場合は、振戦以外に神経症状があることが少ない。
腕や脚を重力に抗して、伸ばそうとした時に起こることが多い。
安静時振戦
大脳基底核と呼ばれる脳の部位にある神経細胞群が侵害されて起こります。
大脳基底核は、身体を動かしたい時に筋肉の動きを滑らかにしてくれる場所です。
リラックスしている時に手足が動いてしまいます。
反対に手足を動かそうとすると振戦が止まることが多いです。
※抗精神病薬や一部の薬剤などが大脳基底核に影響を与えることで、安静時振戦が起こることもあります。
企図振戦
小脳や、バランスと協調運動を行う脳の部位の損傷によって起こります。
安静時振戦とは反対で身体を動かそうとした時に震える。
何か物を取ろうとした時には、目標物に近付くにつれて震えは大きくなる。
〈現場の体験談〉
これまで何名かのパーキンソン病の方を担当させて頂きました。
その中で振戦関係の体験談2例をご紹介します。
[1例目]
こちらの方は、趣味が習字でした。
動くことが難しくなってきたため、落ち着いて出来る習字に取り組むことが多くなってきました。そんなある日にいつも通り、習字を行っていると「ドーン」と音がしました。
見てみると、椅子から落ちてしまっていました。
恐らく習字だから落ち着いて書いていたため安静時振戦によって、少しずつズレ落ちたのではないかということです。このズレていることは本人は分からないそうです。
今回は、ただ落ちただけだったので良かったですが、尻もちを付いて、脊椎圧迫骨折なんて容易に考えられることなのでヒヤリとした出来事でした。
[2例目]
こちらの方は、パーキンソン病が進行し、ほとんど寝たきりという状態の方です。
こちらの声掛けに対して、目は開くものの話すことが出来ず、意思疎通が難しくなっておられます。肩、肘、手首、指も曲がって硬くなる「拘縮」という状態になっています。
(また拘縮については別の記事で紹介します。)
拘縮もやはりなるべく改善出来た方が良いことなので、僕はいつも通り拘縮改善の施術をしていました。簡単にいうと、曲がってしまっているので伸ばすことをします。
すると、首を左右に振られました。痛かったかと思い、施術を止め「痛かったですか?」と声掛けを行うと左右に振ることが止まりました。(意思疎通が難しい方でも取り方はあるので声掛けをしています)
これは、上でも紹介した「本態性振戦」の可能性がありました。もちろん本当に痛いのかもしれませんので状況を見ながらですが、このように判断しないといけないシチュエーションの紹介でした。
まとめ
今回は、「振戦」についての紹介でした。
振戦にも色々と種類があります。
アルコール中毒者も震えているから1つの振戦ですしね!
現代、本当にパーキンソン病が増えて来ていますので今後も、少しずつ情報発信していきますのでよろしくお願い致します。
次回は【無動・寡動】について詳しく見ていきます。
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